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2011/04/18 月

KA-10SH LTD

なんだかんだいいながら、結局、春日無線のKA-10SH LTDを購入しました。
写真はググればいくらでもあるでしょうから、感じたことを書きます。

・シャーシの加工が秀逸。肉厚も3mmあるみたいでしっかりしています。
 シャーシのトランス取り付け穴とか、球ソケット取り付け穴はタップが切ってあるので、組み立て楽ちん。いわゆるバカ穴ではないんです。驚きました。
 このケースだけで1万の価値はあるかなー

・なにげに私好みの部品が採用されている。ちょっと?ってとこもあるけど。
 信号経路はCMF-55。B電圧周りは酸金、初段のPだけABが使われている。
 ABはちょっと、、、ってイメージがあるんだけど、Pに使う分には良いのかしら。 わざわざ、ここにだけAB使ってるとこ見ると何か意図があるのかしら。
 ケミコンはSMGが使われている。これは好きなコンデンサなのでそのままに。
 カップリングは段間に1個だけ。春日ブランドのオイルが使われているけど、
 重たいし、鳴かなそうなのでそのままにした。(でも気まぐれなので、PPPのときによかった、クロレッツ風箔に変えるかもしれず)
 ぶっちゃけ、気に入らないのは球ソケットがプラなとこだけ。

・回路、ちょっとかわってるなー
 出力段はカソフォロ。この手のヘッドフォンアンプにありがちな、リプルフィルタ、直流点火はされていない。
 まったくノイズもないし、ハムも出ない。正直、この回路(アンプ)に関しては、リプルフィルタを入れる気にもならないし、直流点火する気にもならない。
ちなみに無帰還です。Lucyさん風に言うと、うんこ食わせてません。

・標準球がTESLA
 これ、太い音がする。でも、ババひいたみたいで、1本だけ「きーん」。ボリューム位置によっては、「ジジジ」です。どうやら交換してもらえるみたいなのでいいや。


標準組み状態で、かなりイケてます。
シングル特有の伸びの良い高音。そのくせ、太い低音(キレもあります)がちゃんと出ます。
人気がある理由がわかった気がします。 ただこれ、自作アンプの経験がない人にはキツイんじゃないかなーと思いました。 
おすすめか?と聞かれれば間違いなくお薦めです。
解像度が高く、しかも球らしさも味わえます。かなり気に入ったので、しばらく常用してみます。
ちなみに、TU-882Rとは、まったく違った傾向の音です。どっちが良いかといえば好みの問題。ぼくはKA-10SH LTDの方が気に入りました。
プッシュプルの低音に、シングルの中高音がする感じなんです。久々に良い買い物でした。
ヘッドフォンはMDR-CD900STです。ハイインピと、ローインピ、どちらか選べますが、うちではハイインピの方が鮮度が高い音がしました。

興味がある人は悩まず買った方がいいですよ。人気あるみたいなので、キレイに作れば、飽きてもヤフオクで売れるでしょう笑

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